JBA

JBA

ニュース

RSS 一覧へ

【現地レポート】大会4日目 男女準々決勝 「小事は大事を生む」

2017年7月31日

 大会4日目を迎えた「平成29年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)」。この日から男女同会場となり、2面のコートで準々決勝が行われた。ベスト4に名を連ねたのは、男子が福岡第一(福岡)、明成(宮城)、帝京長岡(新潟)、福岡大学附属大濠(福岡)。そして女子が岐阜女子(岐阜)、大阪桐蔭(大阪)、桜花学園(愛知)、明星学園(東京)という顔ぶれに。ただ、敗れたいずれのチームも健闘が光り、ハイレベルな戦いを披露した。

3Pシュート7本を含む27得点を挙げた飛龍④伊東潤司選手

3Pシュート7本を含む27得点を挙げた飛龍④伊東 潤司選手

 中でも男子の静岡・飛龍は、しぶとく食らいついて東北王者の宮城・明成を最後まで苦しめる形に。飛龍と言えば、スタメン平均身長177.6cmと小柄ながら、2回戦では関東1位の強豪、千葉・船橋市立船橋を、続く3回戦では東海大会で敗れた宿敵、愛知・桜丘を下してきた、いわば今大会一の“サプライズ・チーム”。しかも、いずれの試合も後半にめっぽう強く、前半の劣勢を巻き返して逆転勝利を挙げる戦いぶりに、多くの観客が魅了されてきた。

 だからこそ、この明成戦も第2ピリオドを終えて25-35と10点ビハインドだったが、これまでのゲームから言って前半10点差は完全に射程圏内。「ディフェンスが機能して相手の取りたい形ではあまり点を取らせていなかったので、相手のゲームではないなと。ハーフタイムでも『このままいけば後半、絶対自分たちの流れになるから』と言っていましたし、それは僕だけではなく選手たち自身が自分たちで言い合っていました」と、飛龍の原田 裕作コーチは言う。

 とはいえ、第3ピリオドは、ディフェンスのプレッシャーを強めた明成を前にターンオーバーが重なり、点差を離されて43-61で第4ピリオドへ。だが、ここから飛龍の粘り強さが本領を発揮。④伊東 潤司選手の3Pシュートで息を吹き返すと、⑬杉山 裕介選手のバスケットカウント、⑤松下 裕汰選手の3Pシュートが続いて猛追する。明成のタイムアウト後も飛龍の勢いは止まらず、④伊東選手のこのピリオド3本目の3Pシュートも決まって、残り4分半で2点差。しかもこの直後、明成の大黒柱⑧八村 阿蓮選手を4ファウルに追いやり、完全に飛龍の追い風ムードとなる。

 しかし、「明成は、決め切る力がさすがでした。苦しい時間帯でのシュートやリバウンドにやられました」と原田コーチが振り返るように、この勝負どころで明成は⑩田中 裕也選手が速攻を決めると、⑫本間 紗斗選手がオフェンスリバウンドをタップでねじ込み、これがバスケットカウントに。さらには⑧八村選手がバスケットカウントを獲得し、残り2分半で7点リードと明成が再び立て直した。その後は一進一退となったが飛龍の粘りもあと一歩届かず、最後は69-75でタイムアップ。快進撃もここまでとなった。

0731_coach

「追い付けなかったのはベンチワークを含めた自分の力不足」と飛龍の原田 裕作コーチ

 敗れはしたものの、ベスト4入りまであと一歩というゲームを見せた飛龍。全試合を通して、フィジカルの強さを生かして何度もボディコンタクトに挑み、サイズの不利を素早いパスワークと走力で補いながら、しぶとく点差を縮めていく戦いぶりは見事だった。こうして小さな事柄をコツコツと積み上げて大きな勝利を掴む様は、横断幕にも書かれた『小事は大事を生む』という言葉そのもの。「きついときに頑張れる選手が多かったと思います」と、原田コーチは選手たちをたたえ、「冬は相手も飛龍のバスケットを対策してくると思うので、ディフェンスもオフェンスもさらにレベルアップしなければいけません」と、さらなる飛躍を誓っていた。

0731_hiryu

大会前に目標に掲げたベスト8まで一気に駆け上がった静岡・飛龍は、今後さらに上を目指していく

 

実施要項GUIDANCE

試合日程・結果SCHEDULE

7月28日(金) 男女1回戦

7月29日(土)   男女2回戦

7月30日(日)   男女3回戦

7月31日(月)   男女4回戦

8月1日(火)   男女準決勝

8月2日(水)   男女決勝