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【現地レポート】大会1日目 男女1回戦 「それぞれのプライド」

2017年7月28日

桜花学園を引っ張る絶対的司令塔④山本 麻衣選手

桜花学園を引っ張る絶対的司令塔④山本 麻衣選手

 本日7月28日(金)、いよいよ開幕を迎えた「平成29年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)」。福島県福島市を舞台に、初日の本日は全9会場に分かれて男女1回戦が行われた。

 昨年の男子優勝校である福岡・福岡第一や準優勝校の京都・東山は、シード校のため本日のゲームはなし。昨年の女子優勝校で大会5連覇中の愛知・桜花学園は、東海大会で準優勝だったことにより久々にノーシードでの登場となったが、その強さは全く色あせず、鹿児島・鹿児島市立鹿児島女子を109-46で圧倒して2回戦へと駒を進めた。

 そのほか、注目の地元勢(福島県代表の男女各2チーム)は、県内男子1位の県立福島南、女子2位の県立安積黎明が無念の初戦敗退。それでも男子2位の福島東稜と女子1位の県立郡山商業が、それぞれ59-55(vs文星芸術大学附属)、78-63(vs奈良文化)と接戦をものにして初戦を突破した。

 特に、創部2007年の新鋭・福島東稜は、過去出場した三度の全国大会で果たせなかった念願の“全国1勝”を、後半粘って逆転で掴み取る形に。福島東稜の山本 陽コーチは、「先輩たちが全国1勝もできず、今のチームが始まるときに『全国大会に出る』という目標ではなく、『全国で勝つ』ための練習をしようということで始まりました。それが地元開催で果たせたことはうれしいです」と喜びを語った。

 こうして“地元の意地”を見せたチームもあれば、また別の、ある“プライド”を持って今大会に臨んだ選手もいる。男子の福岡・福岡大学附属大濠の2年生、⑬中田 嵩基選手だ。

世界で貴重な経験を積んだ⑬中田 嵩基選手

世界を相手に貴重な経験を積んだ福岡大学附属大濠⑬中田 嵩基選手

 中田選手は高校生で唯一、今年度の男子U19日本代表に選出された司令塔。7月初旬にエジプト・カイロで開催された「FIBA U19バスケットボールワールドカップ2017」に出場し、世界の列強相手に激闘を重ねてアジア勢最高位の10位入賞に貢献した一人である。

 それだけに、「U19日本代表のプライドはあります。選ばれているのに『大したことない』と思われるのは嫌なので。キャプテンは3年生ですが、自分もゲームリーダーを任されていますし、チームを引っ張ることは意識しています」と、強い自覚を持っている。実際、この日迎えた初戦の東京・実践学園戦は、要所で仲間を集めて声をかけ、2年生ながら強いリーダーシップを発揮。その働きかけが功を奏し、東京1位の実践学園を相手に、終わってみれば83-57と福岡大学附属大濠の快勝だった。

 実は、U19ワールドカップ以降、今大会の前まで体調不良が続いて「今大会にギリギリ間に合った感じです。練習も戦術面のもの以外は別メニューで、チームに迷惑をかけていました」という中田選手。ただ、調子の上がらない中でも、「しっかりコミュニケーションを取ることとと、泥臭いところを意識することで、だいぶチームに馴染んできました」と、数字に現れない部分での貢献に活路を見出したようだ。「見ている人には、点を取れる選手がすごいと思われるかもしれませんが、僕はそれ以外の部分、声出しやルーズボールなど泥臭い部分をやることを今大会は意識しています」>と、地味な仕事に徹する姿勢を見せる。

 2014年のインターハイで優勝に輝いたものの、一昨年(76-85 vs北陸)、昨年(86-97 vs桐光学園)と、2年連続で初戦敗退の憂き目を見てきた福岡大学附属大濠。それだけに中田選手は「魔の1試合目を抜けたので、ホッとしています」と、一瞬胸をなで下ろしたが、すぐさま「でも、今日の試合時間が遅いので、明日に向けてすぐに切り替えなければいけません。しっかりと自分たちのプレイが出せれば勝てると思うので、気を抜かずに戦いたいです」と、自らに言い聞かせるように気を引き締めていた。

 この福岡大学附属大濠に限らず、本日1回戦を突破したいずれのチームも、喜びに浸る間もなく明日29日(土)は男女2回戦。明日はシード校も登場し、より一層ハイレベルな戦いとなるだろう。数々の熱戦が、福島の夏をさらにアツくしそうだ。

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中田選手は積極的に声をかけてコミュニケーションを取った

実施要項GUIDANCE

試合日程・結果SCHEDULE

7月28日(金) 男女1回戦

7月29日(土)   男女2回戦

7月30日(日)   男女3回戦

7月31日(月)   男女4回戦

8月1日(火)   男女準決勝

8月2日(水)   男女決勝